先日の2016年CESにて、パナソニックが、
透明液晶LCDディスプレイの展示を行い、世界の注目を集めました。
どんな技術が使われているのか、気になる所ですが、
僕はディスプレイ関係のエンジニアですので、
透明LCDディスプレイの原理など、理解できている事、
出来ていないことも含めて書いていこうと思います。
最初に、パナソニックの透明LCDディスプレイの動画を貼っておきます。
未来的というか、これを見ただけでかなり度肝を抜かれるので、
ぜひ見てみてください。プロでもビビるはず。
液晶ディスプレイの原理
液晶ディスプレイは、2枚の薄いガラスを重ね合わせて、
その間に液晶という、特別な液体を入れます。
液晶は電流を流して電界が発生した時に、液晶分子の向きが変わります。
液晶はシャッターとして働きます。
バックライトという、光源を背後から当てて、液晶のシャッターを通して、
カラーフィルターという、RGB(赤、緑、青)の色眼鏡を通って、人の眼に入って来ます。
このRGBの3色は、1mm角の範囲に何個も入っており、
これらの色と濃淡の組み合わせによって、写真の様に細かい映像を映し出す事ができます。
液晶のシャッターは、非常に細かい角度で段階的に設定できて、
バックライトの光をそのまま通すこともできるし、全てシャットアウトすることもできます。
また、サングラスの様に、ある程度光を弱める事もできます。
透明LCDディスプレイの原理は?
液晶ディスプレイの原理を解説した上で、
今回の透明LCDディスプレイの原理を考えたいと思います。
世界最先端技術なので、当然ですが解説してくれる人はいません。
なので、僕が勝手に予想する事にします。
僕も一応プロですが、製造のエンジニアなので、設計関係はそれほど強くないし、
特別な社外秘情報も得ていないので御陵下さい。
(もし、当たっていても、それは偶然^_^)
映像を見るに、バックライトが付いていないです。
バックライトがないから、液晶のシャッターを開けば、
透過して見えるので、棚の奥が見えます。
画面が棚の上から下に移動するのはこれもびっくりですが、
棚の上部にライトが付いているので、
これがバックライトの役割をしているのかも知れません。
ただ、気になるのが、その後のコックさんが料理の説明をしている時の映像は、
バックライトがない様に見えます。
いやいや、そんなバカな、と僕は思いました。
自発光できない事が液晶ディスプレイの欠点なんですね。
それが、あたかも自発光している様にみえる。
いや、でもさすがに自発光は無いと思うので、どこかから光を当てているのかも知れません。
ここだけ、どうしても分かりませんでした。
2017年に実用化してからのお楽しみですね!
ついに未来がやってきた
ワインセラーを覗きながら、今の温度とか、
ワクワクする様な映像の演出があって、
ついにこの時代が来たかー!という感じです。
この透明LCDディスプレイがもっと実用的になったら、
どんな所です使うんだろうか、と想像して思いつきました。
それは、やっぱり「スカウター」でした(笑)
5歳の息子をみて、
「710!」「730!」「ま、、まだ上がるのか・・・!」
「せ…せ…戦闘力…」「1307……!?」
「バカな!子供だぞ…」
これはぜひともやりたいです(笑)
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